2014年4月22日星期二

崩れ去ったクラブの価値観



今回の人事が及ぼした影響は、マンチェスター・ユナイテッドというクラブの価値そのものに傷をつけかねないものだ。これまで、チェルシーや下位のクラブ、 イタリア、スペインのクラブが監督をコロコロと変えることをクラブもファンもあざ笑い、「自分たちは違う価値観を持っている」と思い続けてきた。

 それは事実だったし、ユナイテッドというクラブの価値を高めていた要素の一つだった。「ファーガソンは就任当初は勝てなかった。それでも我慢してきたから偉大なクラブとなった。それが他とは違うユナイテッドだ」という価値観は、たった10ヵ月で崩れ去ってしまった。

 もちろん、劣勢の試合では硬直してしまうモイーズ監督の手腕は、失格の烙印を押されても仕方のないものだ。選手からの求心力も失われてしまったことも安易に想像出来るため、解任はベターな判断だったかもしれない。

 しかし、かつてファーガソン監督は「ユナイテッドで一番重要な人間は監督だ。選手が監督よりも大きな存在になった瞬間にクラブは死んでしまう」と語っていた。

 果たして、クラブ内部やファーガソンからモイーズへの最大限のバックアップはあったのだろうか? どんな有能な人物でも組織の中で孤立してしまえば、その能力を発揮することは出来ないだろう。

 だからこそ、重要なのは次の監督人事だろう。再び間違えるようなことがあれば、長い低迷期に突入してしまう可能性も否定出来ない。マット・バスビー時代の黄金期が終わって以降、ファーガソン監督が再興させるまで約20年の歳月を費やしたように。

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